勝湿顆粒について

 

日本の梅雨から夏にかけて、とても湿度が高いので、私たちの身体はその影響を受けて体内の水分が多くなりがちです。また、気温が高くなると冷たい飲食物の摂取が多くなるために、さらに体内の余分な水分が増えてしまうことになります。

 

体内の水分が増えすぎて、食欲不振、下痢、身体が重くてだるい、浮腫むなどの症状が現れた場合は中医薬(漢方薬)を用いてその水分を排出するととても楽になります。

 

そのような時にとても人気がある中医薬に「勝湿顆粒」(しょうしつかりゅう)がありますので、次に簡単な解説を記載します。

 

◎中医学(漢方)的な分析

勝湿顆粒は宋代に編纂された国定の処方集である太平恵民和剤局方を出展としています。

内容はやや複雑になっていて、寒気発熱・頭痛などと同時に嘔吐や下痢を伴うような感染症に用いることを想定して作られています。しかしながら体内に停滞した余分な水分や気(ガス)を取り除く作用を広く持っているため、食べ過ぎ飲み過ぎなどによるもたれ、下痢、むくみなどや「湿度が高いことによる不調」などにも広く用いられている非常に便利な処方となっています。

 

どのような漢方薬にも言えることですが、体質によって使い方に工夫が必要なこともございますので、必ず漢方薬に詳しい専門家にご相談の上ご利用ください。

 

 

最後に日本において許可された【効能・効果】などについて記載しておきます。

◎勝湿顆粒

【効能・効果】

体力中等度以下のものの次の諸症:感冒、暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠

【成分・分量】

本品1日量3包(6.0g)中、下記成分及び分量の生薬より製した勝湿顆粒エキス3.0gを含有します。

ビャクジュツ・ブクリョウ・ハンゲ 各3.0g

コウボク・チンピ・タイソウ 各2.0g

キキョウ 1.5g

ビャクシ・カンゾウ・ソヨウ・カッコウ・ダイフクヒ 各1.0g

ショウキョウ 0.5g

【用法・用量】

次の量を1日3回、食前又は食間に服用して下さい。

15歳以上 1回1包

14~7歳  1回2/3包

6~4歳  1回1/2包

3~2歳  1回1/3包

2歳未満  1回1/4包

 

 

2025/06/30作成