· 

40代後半からの素肌の衰えについて

年齢を重ねてくると人の身体は老化するものですが、過労になることや気苦労が多かったりした(それ以外に栄養不良や運動不足、体質虚弱なども影響があります)場合、老化が早くなったり、老化の程度がひどく進んだりすることがあります。

その老化の程度は、皮膚の状態も大きな目安になります。

老化した皮膚とは、軽く触れたときに「表皮が薄く」「表皮が皮下組織から浮き上がったような(剥がれたような)感触」がするものです。

この状態は中医学では「腎虚」=〝老化〟と言えます。

柔らかくて弾力のある皮下組織を構成しているコラーゲンやエラスチンなどの成分が不足してこのようなことが起こるのですが、実は意外と簡単にさほど時間が掛からずに改善できます。

その方法とは「精血」を補充する中医薬を服用することです。

体内成分である「精血」は、全身に栄養と潤いを与え、全身の組織を丈夫にするので、これが十分に増えれば、皮膚も回復するのです。

実はこのような衰えた皮膚の方は、筋肉や骨も衰えているのが普通なので、骨粗鬆症が進行している恐れがあります。この骨粗鬆症の予防や改善にも「精血」を補充することがとても大切なのです。

 

〈3月15日訂正〉 皮膚の衰えは「腎虚」と「血虚」が関係しているので「陰血」(血は陰=物質。この場合は血と皮膚との関連性を強調。)と記載してあった部分を「精血」(腎精と血を指す。腎との関わりを強調。)に変更いたしました。